花音ちゃんの卒業発表について

きちんと触れておきたいと思いながらかなり時間が経ってしまい、そのあいだにわたしの書きたかったことは殆ど、有難いことに花音ちゃんご本人から各所インタビューなどで語られました。なのでこの記事ではかなり個人的な感想というか、想いについて書きたいと思います。

まず発表があったとき、わたしはもう本当に心から嬉しくて、やったあ!て叫びたいくらいの気持ちでした。花音ちゃんのことを思えば嬉しいのは当たり前で、でもだからこそどうにもできない淋しさを抱えてしまう人たちがいるだろうという切なさはありましたが、わたし自身の悲しみはひとつも無くそういう意味では穏やかでした。ただ、BDイベント直後のツブログ(BirthdayEvent 2|アンジュルム 福田花音オフィシャルブログ「いちごのツブログ season2 福田花音のアイドル革命」)からも卒業をかなり意識しているのは感じられたものの、想像以上に早いなって驚きはありましたね。
花音ちゃんの性格からして、正直まだ決めきれないかなと思ってたんです。だって花音ちゃんてすごく優しいじゃないですか。今まで何度か折れそうになったと言いながら、そのたびに思いとどまらせたものは、メンバーやおたくやその他たくさんの人を想っての優しさだと思うんです。それだけではないけど、それはとても大きかったと思います。
そういう風な優しさだったり、人がどう思うかってことばかり気にしてしまう弱さだったり。そんな花音ちゃんが、良い意味ですべてを切り捨てられるようになった強さというか。自分を犠牲にしてしまいがちだった花音ちゃんが、とても前向きに自分を大切にできるようになったわけで。
だから本当に本当に本当にわたしは嬉しくて、今まで見ていて感じてきた成長のとおり強くなっていたんだなあって感動しました。花音ちゃんがとても素直にありのままを見せ続けてくれていたから、わたしも発表を嬉しい気持ちで受け止めることができたんです。
そして花音ちゃんは、発表してからも自身の前向きな気持ちを優しく語り続け、ネガティブだった人たちの気持ちもあっという間に前向きに変えてしまいました。本当に切り捨てるわけでなく、花音ちゃんが花音ちゃん自身をちゃんと大切にすることで、応援してきた人たちには必ず伝わるってことを体現してくれたんです。花音ちゃんは本当にすごいです。

去年の715武道館やBDイベの感想記事でも書き連ねたように、花音ちゃんは本当に本当におとなになったなって、この発表でまた強く思いました。
まだ16、7ぐらいの頃、もともとませた子供みたいな性格してた花音ちゃんは、無意識下で大人になるのを怖がっていたように見えました。多くの大人は嘘つきで、歳ばかりとって中身は子供なのに、純粋さは失ってしまうじゃないですか。だけどそんな怖れていたものでなく、花音ちゃんは本当の意味で大人になりました。花音ちゃんが花音ちゃんのまま成長すること。変わらないまま変わってゆくこと。
そんな姿って、なかなかひとりのひとの成長を見届けることって普通は出来ないじゃないですか、自分の子でも無い限り。そういう感動を与えてくれた花音ちゃんは、わたしにとってとてもとても尊敬するひとです。

わたしはスマイレージに出会って人生ではじめて、自分自身をちゃんと見つめることができました。わたしにとってスマは4人とも自分に似ているところが大きかったので(そのなかでもあやかのんは特に)、スマのことを考えることによって今までよくわからなかった自分自身に逃げずに向き合えたし、4スマが終わったことで絶望し、それからたくさんのことを乗り越えてゆく花音ちゃんを応援していくことで救われ成長できたと思います。まあちょっとプライベートすぎる話なんですけども。花音ちゃんのブログに必死にコメントしながら、知らないうちに自分も励まされてたりしたんだなあと最近になって気付きました。嫌いだった自分を、スマを通してようやく許せたというか。
そんな風な思い入れを抱えながら、スマと花音ちゃんのことを見てきたなかでやっぱり花音ちゃんはずっと、わたしにとっての大きな救いでした。そしてきっと他のたくさんの人にとっても、花音ちゃんは何かしらの救いだったりして、夢と希望を与えてくれる天使なんです。そんな天使自身が、夢と希望を持って飛び立ってゆく卒業だから本当に喜ばしいことですね。
花音ちゃんはアイドルだけど、花音ちゃんの価値は「わたしが花音ちゃんを見ることができる」ことにあるわけでは決してありません。わたしにとって花音ちゃんの価値は花音ちゃん自身にあって、それはやっぱり花音ちゃんが花音ちゃんの思うままに生きてくれることです。だから悲しさも淋しさも無いし、綺麗事でなくそう思えるのは花音ちゃんのおかげなんです。
とは言っても、わたしも無感情なわけではないので1129武道館公演が終わったときには、切なくて淋しくて大号泣するんだろうなあと思います。アンジュルムは続くけど、残っていた面影みたいな「花音ちゃんがいたスマイレージ」が完結すること、スマイレージに懸けたわたしの青春も終わること。でもきっと嬉しさのほうが大きいと思います。武道館という大きな会場で"福田花音ファイナル"と冠した卒業公演。「私は絶対にお姫様みたいな格好をして、特別扱いされたいです」と言ってた花音ちゃんが、きっと人生最高のお姫様になる時間。もう今からものすーーーごく楽しみですね!

花音ちゃんは1129を区切りにアイドル人生を終えますと宣言しました。幼少の頃からアイドルというものに強いこだわりがあった花音ちゃんが、もう思い残すことは無いと言ってアイドル人生の終幕に向かっていく様はすごくかっこいいです。
そして、確かに職業の定義としてのアイドルでいることはこの日が最後になるのでしょうけど、わたしにとって花音ちゃんはずうっとアイドルです。人に愛され、夢や希望を与えてくれる存在。それは必ずしも清らかなものに限らず、例えばどんなにダークで罪深いようなものであったとしても、誰かの心の支えや癒しとなり求められ愛される存在、というのがアイドルなのかなとわたしは思っているので。花音ちゃんは永遠のアイドルです。きっと多くの人にとってそういう存在であり続けるだろうし、卒業することでもっと広い世界で愛されるひとになってゆくんだなと嬉しく思います。

卒業まで早くも100日を切りましたが、限られた時間を花音ちゃんが悔い無く幸せに過ごせますように。ちょさんが526武道館の直後に、花音ちゃんの卒業についてのコメントを求められたとき「後悔だけはしないようにしたい」と言っていましたが、それを聞いてわたしは本当に、ああやっぱりこの人だなあと、色々ありながらも花音ちゃんとずっと歩んできてくれた人だ、と思ってとても感動しました。誰にとっても悔いの無い卒業になるように、わたしも自分なりにやらなきゃならないことを頑張って、テスカーとして晴れの日は胸張って送りたいですね。